2014年2月10日月曜日

研究を活用するということ

今学期から、我がS&Cではオリンピックリフトの取り入れ方を変えました。
Elite Form Systemというバー速度やパワーを図る機器を用いて、バー速度を中心としたトレーニングプログラムを作られています。

http://eliteform.com/integrated/



オリンピックリフトは今までは、より重量を重く速く挙げようという考えの下で指導してきました。

今学期からは、バー加速度のみを向上させる考えの下で指導しています。

つまり、バー加速度がある一定の速度まで達せないと、より重い重量は扱えませんよっていう決まり。

重さではなくバー加速度重視のトレーニングプログラム。。


なんでも、ミズーリ州内にある大学のS&Cチームが独自の研究で、より重い重量でオリンピックリフトを行えても、垂直跳びやアジリティの伸びはなかった。反対に、加速度を意識してオリンピックリフトのプログラムを組んだら、垂直跳びやアジリティの向上が見られた。オリンピックリフトで高重量を扱えても垂直跳びなどの向上には繋がらないと。

こういう説明を受けました。

自分:それは興味深いですね。その研究はもうジャーナルなどに掲載されて自分は読むことできるんですかね?

ボス:うーん、まだだと思うよ。

自分:...


もうちょっとその研究に関しての測定方法、被験者のトレーニング経験、実験期間、インシーズンかオフシーズンか、etc...を知りたかったのに。。

なんかしっくりこない。。。 良い研究なんだろうけど、ボスから言われる理由付けが圧倒的に足りないんだよなー  

あの有名な大学がやってるからというだけで信用してしまってる感が否めない。。




研究をきちんと理解して、それを上手く使うこと(必要であるならば)が良いプログラムを作ると信じます。 
やっぱ大学院では研究もやりたい気持ちもあるな。相当難しいと思うけど。やりたいというか研究を上手く理解して、それを活用できるコーチになりたいと言った方が適切かな。


未だ、卒業後の進路は決まりません。まだ2月だけど、早く決まってほしいという気持ちもあります。 決まらなかったらとりあえず日本に帰ります。 そうならないようにやることはやっておきます。

人事を尽くして天命を待つ!




※フットボールで今学期から一人だけ新入部員がいます。彼は臀部の筋力が弱いのか、スクワットやジャンプ前の膝曲げるときや、着地時に膝が内側にインしてしまいます。
ボスからは”自分で考えて指導してOKだよ”と言われたので、ボスのプログレッションをちょっと味付けして指導しました。 思いのほか、1週目にしては良いフォームでスクワットができるようになってきました。来週がどうなってるか楽しみです。