2014年3月28日金曜日

Book Review 3: Olympic Weightlifting For Sports by Greg Everett

今まで、GREをずっと勉強してたので、自分が読みたい本を読むことが困難でした。 

ただ、GREを3−4週間前に終えたので、読みたかったトレーニング関係の本を読んでます。



最初に読み終えたのは、Olympic Weightlifting for Sports.



オリンピックリフトをどのように取り入れるか、プログレッションはどのように組めばいいか。そういったことをこの本で学べました。

この本の中で説明されていた、オリンピックリフトによる3つの効果について述べます。

①The improvement of knee and hip extension power and RFD.
 膝と臀部の伸展によって引き起こされるパワー、RFDの向上。 トリプルエクステンション(足首、膝、臀部の伸展)によるパワー発揮の向上と解釈します。


②The improvement of an athlete's ability to safely and effectively absorb force or decelerate.
 オリンピックリフトのキャッチ動作で、負荷を自身の体で吸収する能力の向上ができるということです。 ①のトリプルエクステンションが加速能力の向上とすると、②は減速能力の向上とでも言いますか。
また、基本的なストレングスワーク(スクワットなど)でもこの能力は向上できると説明されています。しかしオリンピックリフトはより弾み(または勢い)がある運動で、これを行うことによりストップ、方向転換、相手との衝突によってできる負荷吸収(アメフトのラインマンなど)を含んだ、スポーツ選手にはより有効だと説明されています。

③The collective improvement of kinesthetic awareness, fundamental athletic motor skills centered around the hips and legs, and the precise and consistent control of body positions and movements.
 オリンピックリフト全体の動作で、臀部と脚を中心とした身体全体の運動技能や動作の改善ができるとのことです。

トリプルエクステンション時に身体を伸展させて、キャッチ時には身体を屈曲させます。この動作を素早く、正確にできることによって、各スポーツにおいても効果は見られると思います。
例として、バスケやサッカーなどではスプリント、ストップ、方向転換、ジャンプなどパワー発揮と負荷吸収の場面はたくさんあります。


プログレッションについては興味深いものでした。 
スナッチの習得をプログレッションの最後の方に持ってくるのは初めての意見でした。



この本を読んで思ったことは、いつ頃からオリンピックリフトを取り入れるかということ。
例えば、オリンピックリフトを全くやったことない大学選手(1年生)には、ある程度のストレングスを向上させつつ、他のパワー系トレーニング(プライオなど)をある一定期間行わせてから、オリンピックリフトを取り入れるべきなのか、オリンピックリフトのスキル習得のために、軽い重りで最初方から取り入れるべきなのか。

そこはちょっとした疑問です。 まぁ実際にはこれは現場にいないとわからないでしょう。
ちなみに自分の大学では、アメフトの新入生にはまずストレングス系の基本エクササイズを教えてからオリンピックリフトを取り入れています。 だいたい4-8週間の基本トレーニング後にオリンピックリフトを取り入れてます。



次はOptimizing Strength Trainingという本について、レビューを書きたいと思います。








一昨日、GAポジションに関しての電話面接を行いました。 
向こうのトレーニングフィロソフィーを聞いてると自分と考えが似ているので、ここでGAとして働かせて頂きたいなー、勉強したいなーという気持ちが湧いてきました。
所々、応答で詰まってしまった部分はありましたが、なんとか次の連絡を来ることを願います。
来なかったらその時はその時です。