2014年8月24日日曜日

Book review 6: Strength Training for Sport by William Kramer and Keijo Hakkinen





読み終わりました。

私自身の復習も含め、レビューを書きます。

自分が勉強になったなぁと思う部分や疑問に思う部分を書きたいと思います。


<勉強になった部分>

①Needs Analysis(ニーズの分析)

トレーニング指導を行う前に、そのスポーツでは、その選手にはどんな改善・向上が必要かを見極める。 まぁたしかに大事なのはわかってるけど、インターンしてる時はそんなことを考えながらやっていたかなーと思う部分があったので。

Needs Analysisの中でも4つの項目があって、分析する際の参考になるかと思いました。

1. What muscle groups need to be trained? What exercise are used for these muscle group?
 -どの筋肉群を鍛える必要があるか?それらの筋肉群を鍛えるためにそのエクササイズを用いるか?

まぁ個人的に言うと全身の筋力向上が大事な訳であり、筋肉群で考えるよりも動作別でエクササイズを分類する方法を用いるかな。 スクワット系、ヒップヒンジ系、押す・引く系(水平・垂直方向)というように。


2. What are the basic energy sources which need to be trained?
 -どのエネルギーシステムの改善が必要なのか?

そのスポーツに置いてのエネルギーシステムの使われ方の把握ということ。 バスケットなら間欠的持久力だし、カヌーやマラソンなら断続的持久力だしという認識をして、なにが必要なのかということ。


3. What Type of muscle action should be used?
 -何の種類の筋肉の活動が使われるか? コンセントリックやエキセントリックなど。


4. What are the primary site of injury for the particular sport or prior injury history of the athlete?
 -そのスポーツで、怪我の発症率が高い部分はどこか? 選手の過去の怪我はなんなのか?


とにかく分析が大事。 それこそS&Cコーチもどんどんその競技の練習を見学するべきだし、その競技について知っておくべきである。 チームによって戦略も違ってくるし(バスケならラン&ガンスタイルなのかセットオフェンス中心なのかとか) それを知っておくことが大事だし、それがコーチとの良い関係を築く種になると信じる。 ただしあくまでS&Cコーチなので知っておくだけ。 技術や戦術に関して口は一切出していけない。



②Specificity(特異性)

Specificity is a major tenet in resistance training and is based on the concept that the exercises and resistance used result in training adaptations which will transfer to better performance in sport or daily activity.

特異性とはレジスタンストレーニングにおいて中心となる原則であり、スポーツパフォーマンスや日常生活の向上に貢献する適応を生むエクササイズやレジスタンスを用いる概念が基本となっている。

単に競技動作に似てる・真似る=特異性でなくて、そのトレーニングによって得られる適応によってパフォーマンスが向上すればそれが特異性である。

例えば、ジャンプ力を上げたいとする。 一般的に授業などで教えられる(私が受けてきた授業ですが)特異性ではジャンプの反復練習をすればジャンプ力が向上する。 たしかに反復練習は必要です。 ですが、適応を考えた特異性の原則は、ウエイトトレーニングで筋力・筋パワーを向上しましょう。 ウエイトトレーニングで得られる適応(筋力・筋パワーの向上)がジャンプ力向上に結びつく。 


ここらへんはJoel JamiesonのUltimate MMA Conditioningという本でも詳しく書かれています。


③トレーニングルームの管理や安全確保について

意外に見落としやすいかもしれないです。でもCSCSのテストでもこの項目はあるんで、CSCS持ってる人は大体把握してるかと思います。 とりあえず私個人としてこの項目については再確認できました。






<疑問に思う部分>

①Order of Exercise(エクササイズの順番)

When an athlete is faced with performing maximal whole body power moves under conditions of great fatigue, one may find support for placing power cleans at the end of a workout.

選手が疲労状態の中で最大限のパワーを発揮しなければいけない状況があるスポーツ(レスリングの最後の1分間など)において、パワークリーンなどの爆発的パワー系運動をトレーニングの最後に取り入れることも可能である。


うーん。。。
単純に考えればそうかもしれないけど、なんかしっくりこない。。。

疲労している状態でクリーンなどを行ったらフォームが崩れやすいのでは?

フォームを崩したら本来得ようとしている適応が得れないのでは?

フォームを崩したら何よりも傷害の可能性が高まるのでは? 安全面に不安である。


有酸素系エネルギーシステムを向上させて、休息間の疲労除去能力を高める方がイイかなと思う(様々な要素が絡むので一概には言えないが)。 それが間欠的持久力のスポーツならイイかもだが、断続的持久力を要するスポーツだったら?と考えると、正直まだわからん。

しかし、疲労状態の中でパワー発揮をするためにはトレーニングの最後に爆発的パワー系運動を取り入れるというのは、もうちょっとしっかりした理由を欲しいかなと思う。 私は現段階では安全面や効果を踏まえてパワー系運動はやはりトレーニングの最初です。




以上です。



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今日は友人達と山形県に近い川崎町で釣りしてきました。 釣った魚をその場で塩焼きにするのは美味かった〜  

あと2週間で地元生活も終わりなので、今のうちに楽しもうと思いま〜す♪



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