2013年10月7日月曜日

Book Reveiw 2: Triphasic Strength Training 3

学期が始まるとやはり忙しいですね。クラス、宿題、インターン、インターン先での宿題、読書、International Student Association(留学生会)のミーティング、Japanese Student Association(日本人学生会)のミーティングなどなど。

ブログを更新できなかった言い訳です。



今回はTriphasic Strength Trainingのステージ・段階について述べます。

Accumulation Phase
ここでは3ブロックが用いられます。Eccentric, Isometric, Concentric Phaseと分けられます。

Eccentric Phase
Every dynamic movement begins with an eccentric muscle action.
全てのダイナミックな動作は伸張性収縮から始まる。例として、ジャンプ。

Eccentric Contractionに重点を置いたトレーニングを行うことによって、Force development(力の向上)に貢献する2つの生理学的要素を向上することが可能である。
①Stretch Reflex(伸張反射)
②Stretch Shortening Cycle(SSC)(伸張ー短縮サイクル)

Stretch ReflexはMuscle Spindle(筋紡錘)とGTO(ゴルジ腱紡錘)の働きによって成り立ちます。
Eccentric Phase中のトレーニングではこのMuscle SpindleとGTOの二つを鍛えています。鍛えるというと、大きくするとかではなく、神経信号がよりよく伝わりやすくするということかと思います。

ただ注意したいのは、Muscle Spindleの質を向上させながら、GTOの抑制作用の働きを低下させることがパフォーマンス向上にとっては重要とのこと。

SSC
SSCは筋肉や腱に運動エネルギーの吸収という役割を持っています。

The more energy an athlete can abosrb, the more energy he can apply dynamically.
より多くの運動エネルギーを吸収できるアスリートは、より高いエネルギーをダイナミックに働かせることができる。

Eccentric Phase のトレーニング法
一番効率のよい方法はゆっくりとした伸張性収縮を用いる運動だそうです。
比較的長い時間での伸張性収縮はMuslce SpindleとGTO共に強いストレスへの適合が見られるとのことです。

また伸張性収縮では、動員される筋繊維が少ないので、そのひとつひとつの筋繊維により高いストレスをかけられることが可能である。

トレーニング例) バックスクワットを6回3セット。下降するとき(Eccentric Contraction)では6秒かけ、上昇(Concentric Contraction)では爆発的に上昇する。

Isometric Phase
The isometric phase is the energy transfer station of all muscular actions, turning absorbed eccentric energy into explosive.
等尺性収縮では、吸収した伸張性エネルギーを爆発的エネルギーに変える移行段階である。

等尺性収縮のPhaseでは2つの目的があります。
①運動単位の動員: 発火させる筋繊維の量を増やす。
②収縮命令、レートコーディング: 発火してある筋繊維の収縮命令の向上(収縮伝達の向上?)

これらの向上によって、伸張性収縮で吸収した運動エネルギーを爆発的エネルギーに変えることが効率よく行われるようです。

Isometric Phaseのトレーニング法
例)バックスクワットを1-5回を4-5セット。ボトムポジション(太ももが床と平行以下)で1-3秒ホールド。

Concentric Phase
ここでの重要なポイントは全てのTripahsic Actionの同期(Synchronization)です。全てのTriphasicとは、Eccentric,Isometric,そしてConcentricです。

EccentricとIsometricで培ってきたものを有効に使い、更なる爆発的なエネルギーを発揮させることが目的です。



この概念がTriphasic Strength Trainingの主となる考えかと思います。


Trasumutation PhaseではSpeed Strengthを目的としたトレーニングが行われ、RealizationではHigh Velocity Peaking Methodが用いられます。



<感想>
筋肥大期、筋力期、筋パワー期などいうわけ方をするやり方と比べて、筋収縮に重点を置いて分けるプログラミングはとても興味深いです。
この本をきっかけにぺリオダイゼーションやプログラミングに興味を持ち始めました。ただ、学部生の自分としては限界がある部分があるかなと思います。自分の持っている生理学などの知識のなさを痛感すると共に、運動生理学や運動力学などの知識をより深め、ぺリオダイゼーションの勉強したいと思いました。

そしてなんだが結局ダラダラと長くこのレビューを書いてしまったことに反省。

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