2013年10月7日月曜日

Joint By Joint Approachという考えについて

今回はJoint by Joint Approachという考えについて自分なりの意見を述べたいと思います。

Joint by Joint ApproachとはアメリカのS&Cコーチ、Mike Boyleによって生み出された考え方です。日本でも浸透されてきているかと思います。

Joint by Joint Approach 元の記事はこちらからどうぞ。


この考えは、体の各関節にはMobility(モビリティ)重視の関節とStability(安定性)重視の関節が存在し、モビリティ重視の関節にモビリティが欠如していたら、他の関節に影響がでますよっていう考えです。(スタビリティも同じ)

分類するとこうなります。

下から言うと
足首=モビリティ重視
膝=スタビリティ重視
股関節=モビリティ
腰椎=スタビリティ
胸椎=モビリティ
頚椎=スタビリティ
肩甲骨=スタビリティ
肩関節=モビリティ
肘=スタビリティ
手首=モビリティ

下から言うのは理由がありまして、ひとつの関節にその関節が重視される物(主にモビリティ)が欠如している場合は、その上の関節に影響がでる。

例)股関節のモビリティ欠如→股関節のモビリティがとても要求される動作に股関節モビリティが欠如しているので、その代わりとして、本来はスタビリティ重視の腰椎がモビリティの役割もさらに担わなければならない。→腰椎へのストレス増加→腰痛

大体モビリティの欠如がスタビリティされるべき関節の働きを阻害させます。

自分の経験談ですが、昔、膝の怪我を負ったころ、足首のモビリティは極端に低かったです。俗に言うヤンキー座りができませんでした。(いや、べつにヤンキーではなかったですよ。そんな柄じゃないし。)



自分自身、この考えはすごい勉強になりますし、この考えとFMSテストを用いて、各アスリートへのアプローチが変わり、効率よくパフォーマンスアップ、怪我の減少につなげることがより可能になるかと思います。


















しかし!

この考えのある一部分に執着しすぎる人が多いです。

というのも、上記のこれ
足首=モビリティ重視
膝=スタビリティ重視
股関節=モビリティ
腰椎=スタビリティ
胸椎=モビリティ
頚椎=スタビリティ
肩甲骨=スタビリティ
肩関節=モビリティ
肘=スタビリティ
手首=モビリティ

このリストが表していることは必ずしも、股関節=モビリティだけ。膝関節=スタビリティだけ。ではないのです。

”股関節はモビリティの関節であって、スタビリティはいらないんだ!ぷんぷん!”とかいう人をたまに見ます。




その考えは全く納得いきません。

膝で考えると確かにスタビリティは重視されますが、それはFrontal Plane(前頭面)重視のであって、Sagittal Plane(矢状面)では関節が動かないとまずいでしょ!じゃないとどうやって歩くんでしょうか。


アメリカのPT兼S&CコーチのCharlie Weingroffはこう述べています。
”some joints just need more mobility compared to stability while some other joints need more stability compared to mobility."
この考えに自分も賛成です。というかMike Boyleもこれを意図として作っているはずなのに。。。


ただ腰椎はなんともいえません。一回の腹筋動作だけでも、脊椎にかなりのストレスがかかるので、多少とはいえ、腰椎はモビリティは全く必要ないのかなとも考えます。ただ、バッティング時などで多少なりとも、腰椎も動くので、やはり必要なのかなーと。。。




最近、足の裏がすごい張ります。靴が合ってないのかな。。。ということでSMRを行いますが、最近ようやく”これだ!”と思うものを見つけて、やっと今日後輩から頂きました。
テニスボール、ラクロスボール、アボカドの種でもなく、ゴルフボールが最高です。あの小ささといい、硬さといい、申し分ないです。

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