2013年11月23日土曜日

ウソつきはストレングスコーチの始まり

RDLというエクササイズが私は大好きです。 スクワットと匹敵する位好きです。 そんな高重量は扱えませんが大好きです。









ただ、RDLってどんな運動だっけ?というのをたまに選手から聞かれます。
スクワットやベンチプレスなどは知ってるけど、RDLはちょっと忘れやすい。


選手にRDLはこういう動作を運動だよと覚えさせるために私が使う言葉があります。


まず
”RDLってなんの省略形か分かる?”

大体の選手は”うーん分からない”と言います。

そこから
”ルーマニアンデッドリフトの省略だよ。なんでルーマニアンか分かる?”
と聞きます。

大体わかりません。



そこでRDLの動作を覚えさせるためにちょっとした説明をするときがあります。


”RDLはルーマニアンデッドリフト。そもそもの由来はルーマニア人の農民が作物の入った重たい袋を多くの人を使って、バケツリレーのように作物を田んぼから倉庫まで運んでいたんだよ。その作物の入った袋を受け渡す時、彼らは背中を丸めてしまっていたんだよ。それで多くの農民は腰痛に悩まされてしまったんだよね。それで彼らは考えたんだよ。足を真っ直ぐにして腰を逆に反らしてみて荷物を受け渡ししたらどうだろうかと。それ以降彼らは腰痛から開放されたんだよね。それがRDLという運動の由来なんだよ~。”


聞く人は”へー”みたいな反応します。


そのあとに私は
”まぁ今のは全部ウソだけどね。笑 けどRDLという運動の動作を今ので覚えたでしょ? 覚えたならOK!”

って感じです。
もちろん動作を交えながら説明します。 まぁバケツリレーでなくてもなんでも良いんですけどね。その動作を覚えていただければ。



実はこれはハーバード大のコーチ、ティム・マレン氏の受け売りですけどね。


今日これを観察に来ている学生に使ってみました。
その学生も”これで完璧にRDLという運動の動作を覚えたよ。今までRDLってなんだっけ?だったけどこれでもう大丈夫かな。”と言ってくれました。




ウソもつき方次第ですね。笑







※写真がうまく載せれないのが残念です。

さてこれから学校の職員のパーソナルトレーニング。




2013年11月12日火曜日

エクササイズの分類

おはようございます。

朝5時半から体操と野球のコンディショニングのアシスタントを行い、今はちょっとした休憩。




エクササイズの分類について。

エクササイズもベンチプレス、スクワット、アームカール、腹筋などなどといろいろとあります。


SEMOに編入するまでは、エクササイズは筋肉の部位ごとに分けてました。

今は、動作を元に分類しています。


①Explosive power work(爆発的なパワー運動)

 スナッチ、クリーン、ジャーク、プライオなどなど。



②Knee Dominant or Squat(膝主体の運動・スクワット)

 フロントスクワット、バックスクワット、ゴブレットスクワットなど。


③Single leg knee dominant or squat(膝主体の片脚運動・スクワット)

 スプリットスクワット、ランジ、片脚スクワットなど。

④Hip Dominant or hip hinge(臀部主体の運動・ヒップヒンジ)

 RDL, デッドリフトなど。

⑤Single leg hip dominant or hip hinge(上記の片脚バージョン)

 片脚RDLなど

⑥Bent knee hip dominant(膝屈曲状態での臀部主体の運動)

 バランスボールレッグカールなど。

⑦Single leg bent knee hip dominant(上記の片脚バージョン)

 片脚バランスボールレッグカールなど。


⑧Vertical Push(垂直方向の押す運動)

 ミリタリープレス、ダンベルプレスなど。

⑨Vertical Pull(垂直方向の引く運動)

 チンアップ、プルアップなど。

⑩Horizontal Push(水平方向の押す運動)

 ベンチプレス、腕立てなど。

⑪Horizontal Pull(水平方向の引く運動)

 ダンベルロウ、ケーブルロウなど。

⑫Stabilization(スタビライゼーション)

 ⑫については、さらに分類されるので次回書きます。




上記のように分類しています。

1週間のトレーニングで各グループ、最低1つのエクササイズは使うようにしています。

こういう分類をすることによって、トレーニングプログラムが作りやすいです。






さてホットチョコレートも飲んだし、勉強します。

パラレル・フルスクワットを行う5つの理由

TOEFLやらGREやらクラスやらの勉強ばかりしてると頭おかしくなるので書きます。




今回はスクワットについて。
特にパラレル・フルスクワット(膝が90°以下=太ももが地面と平行になる位)を行う5つの理由を述べます。 


①Functional Flexibility(ファンクショナルな柔軟性)

 When you squat to parallel, you increase your functional flexibility of your ankles, knees, and hips.

 パラレル・フルスクワットを行うことによって、足首、膝、ヒップのファンクショナルな柔軟性が向上できる。



②Safety(安全性)

 An external load that can be squatted with full ROM shows your ligaments, tendons, and bones can handle an external load.

 ROMをフルに扱えることのできる外的負荷は靭帯、腱、骨がその外的負荷に耐えられることを示す。 つまりクォータースクワットしかできないほどのとても重い重量(外的負荷)はこれらの組織が耐え切れず、危険を及ぼすということ。


③Knee joint stability(膝関節の安定性)

 When you squat to parallel you increase your muscle around your knee joint and then you stabilize your knee joint.

 パラレル・フルスクワットを行うことによって、膝関節の周りの筋肉を鍛えることができ、それが膝関節の安定性向上につながる。


④Develop posterior chain muscles(ポステリオール筋肉群の強化)

 When you squat to parallel, you use not only quads but also you fully activate your posterior chains, which are back erector, glutes, and hamstrings.

 パラレル・フルスクワットを行うことによって、大腿筋だけを活用するのでなく、ポステリオール筋肉群(脊中起立筋、臀筋、ハムストリングスなど)もフルに活用できる。



⑤Lean body mass gain(脂肪を除く組織(筋肉)の増加)

 When you squat to parallel, you increase time under tension and use bigger muscles, then you increase functional lean body mass.

 パラレル・フルスクワットを行うことによって、負荷がかかった状態の時間を増やすことができ、より大きな筋肉を活用できる。それによって、ファンクショナルな除脂肪組織(筋肉)の増加を促せる。







どれも大事ですが、4番目のポステリオール筋肉群の強化は特に大事かなと思います。

①爆発的な動作のトリプルエクステンション時にこれらの筋肉群がフルに活用されることによって、より効率のよい爆発的パワーが生み出せるから。

②ポステリオール筋肉群は負荷を吸収させる筋肉群、または体をストップさせる・ブレーキの役割を持つ筋肉群。 アジリティなどで方向転換時に減速しますが、そのときにこの筋肉群がうまく使えると減速が効率よく行える。 




このパラレル・フルスクワットを行う5つの理由はおそらくアイオワ大フットボール、ストレングスコーチのクリス・ドイル氏の考えだと思います。
自分の大学とハーバードのボスはクリス・ドイル氏の下でインターン・アシスタントをしていたので、スクワットを行う際に5つの理由を使用しています。









If you really want to get Strong, do Squat!!





勉強に戻ります。

2013年11月9日土曜日

フラレました

トレーニング後にメールボックスを開く。


新着1件


とあるNBAチームのストレングスコーチからのメールでした。





話は遡り、3週間ほど前にNBAほぼ全チームに手紙でレジュメなどを送った。 卒業後に1年間、OPTとしてインターンが可能かどうかはわからないが、とりあえず手紙を送った。 






そして今日、メールをもらったのはワシントン・ウィザーズから。


結果は

1年間のインターンシップはオファーしていないとのこと。
ただ、MATかRTSMの資格を所持していればインターンとして雇用することも考えるとのこと。



残念です。

ただ、こういった資格があるというのも知らなかったですし、これらが知れたといういい機会でした。

こういった資格を所持しているほうが有利ということは、今までのインターンとNBAのインターンはやはり違うのだなと感じます。

よりプロフェッショナルな技術・知識・経験が要求される場というように感じる。もちろうそうであるだろうし、そうであってほしい。 




この記事を書いてる間にまたメールを頂きました。
フィラデルフィア・76ers (通称シクサーズ)から

シクサーズもインターンのポジションを設けてないとのこと。
ただ、私のレジュメなどは、将来またなにかの機会のために保管しておくとのこと。


2つのメールとも最後には

I wish you the best in your pursuit.”

Thank you, and best of luck in all you do.”

というようにありがたい言葉を添えて頂いた。


迅速に連絡を頂けることと、こういった言葉を頂けることに感謝ですし、これらの要素を持つコーチが世界最高峰のバスケリーグ、NBAのコーチなんだろうなと思いました。 
(まぁNBAの世界は全く知らないので、オーバーに言いすぎかもしれませんが)



卒業後に大学院に行くか、OPTでNBAで行くかはまだわからないが、とりあえず自分の目標達成するための第一段階がスタートした感じ。






2013年11月8日金曜日

最近

”忙しい”という言葉は日本ではなぜか変に良い感じに取れるが、自分は使いたくない言葉。 なぜなら自分のタイムマネジメントの徹底さのなさと勉強・仕事の効率の悪さを象徴する、いわば自分の無能さを表す言葉だから。 それを口に出していると、本当にマイナスな方向になっていくことが多いので、使わないようにしてる。

授業
インターン
女バスの練習相手
日本人学生会のイベント
クラスでのパーソナルトレーニング
TOEFL
GRE

忙しいというより充実してる。そのほうがポジティブに聞こえるし、事実そうだ。 自分で口に出す言葉によって自分の行動が決まるような気がする。それは自分だけかもしれないが。


卒業後の進路もそろそろ本格的になってきた。 まず学費免除+生活費支給のGAを狙うしかないので、複数校のStrength & Conditioning プログラムにメールを送る。

返信が来たのは今のところ、2校。
Stanford UniversityとUniversity of Delaware

Stanfordは2015年にGAを募集とのこと。そのために卒業は伸ばす気はないので残念。 

DelawareはいろいろとGAの詳細を教えていただき、3月頃にGAを探すとのこと。3月ちょっと前にもう一度連絡しようと思う。 

UCONNは2回メール送ったが、まだ返信はなし。。 12月頃にもう一度送ってみようと思う。 

LSUとIowa Stateもまだ返信なし。

不安定な状況がすごくもどかしいが我慢。


女バスの練習相手について 

まさかアメリカに来て、このようにバスケットをする機会が出るとは思わなかった。タダでバスケットの勉強させていただけるし、コーチングも勉強になる。


インターンについて 

今セメは野球と体操のアシスタント。最初の方は新入生の指導を任されてた。スクワット、腕立て、ヒップヒンジ系のエクササイズの基本を教えた。ハーバードで学んだコーチングを用い、シンプルかつ、部分的に徐々に改善していく。 ただ、どうにもハムストリングというかケツがうまく下げれない選手もいました。ヒップもしくは足首のモビリティ欠如、もしくはその他の要因が絡んでその結果になっているはずですが、観察力のなさとなぜできないのか?という論理的思考と知識はまだまだ甘い。また物事を一つの方向からしかまだ見れていない。”木を見て森を見ず”の状態。  まだまだ改善点は本当に多い。 


今セメも残り1月だが、良い物にしていこう。